ロシア中銀が3.5%利上げ ルーブル急落の直後に

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ロシア中央銀行=7月21日、モスクワ/Alexander Nemenov/AFP/Getty Images

ロシア中央銀行=7月21日、モスクワ/Alexander Nemenov/AFP/Getty Images

(CNN) ロシアの中央銀行は15日、主要政策金利を3.5%引き上げ、12.0%にすると発表した。臨時の特別会合で決定した。

これに先立ち、ロシアの通貨ルーブルは14日に1ドル=102ルーブルと、1年5カ月ぶりの安値をつけていた。利上げの発表を受けて、1ドル=98ルーブルまで戻した。

中銀は声明で、物価安定へのリスクを軽減するのが目的だと説明。内需が着実に拡大して生産能力を上回り、インフレ圧力が高まっているほか、為替相場にも影響を及ぼし、ルーブル安による物価高も目立ち始めたと述べた。

声明は、来年のインフレを4%に抑えることを目指すとしている。先月の時点でインフレ率は年換算4.3%だった。

ウクライナ侵攻の影響で、ルーブル相場は直後の昨年3月に一時1ドル=136ルーブルまで落ち込んだ。その後いったん上昇したものの、今年の年初来で35%下落している。

プーチン大統領は、欧米諸国の制裁による影響は限定的だと主張してきたが、米国のイエレン財務長官は14日、CNNとのインタビューで、ルーブル安は制裁や戦争によるロシア経済の疲弊を反映していると指摘した。

アナリストらは、ルーブル安には原油価格の下落による輸出収入の減少、外資のロシア離れなど多くの要因が作用していることから、今回の利上げによる歯止め効果は一時的にとどまるとの見方を示している。

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