トヨタ、国内車両工場の稼働停止 システム障害で
東京/香港(CNN) トヨタ自動車は29日、国内14カ所の車両組み立て工場のうち、12カ所の稼働が停止したことを明らかにした。
システム障害が発生し、部品の発注が処理できなくなったため。残る2カ所も同日中に稼働を停止する方針を示した。
同社の報道担当者はCNNに、原因を調べるとともに復旧を急ぐと語ったうえで、現時点ではサイバー攻撃によるものではないとの見方を示した。
30日に稼働を再開するかどうか、29日中に判断するという。
トヨタ自動車の組み立てラインは、必要な部品を必要な量だけそろえる「ジャストインタイム」方式で知られる。在庫削減やコスト軽減という利点がある一方、サプライチェーン(供給網)の不具合に対応できないのが弱点だ。
生産能力の損失規模は明らかでない。国内工場での生産台数は、同社の世界生産台数の約3分の1を占めるとされる。
同社では昨年、取引先の部品メーカーがサイバー攻撃を受けた影響で、国内の全工場が丸1日、生産を停止した。