中国の養育費、世界でも有数の高額
香港(CNN) 中国の養育費は世界でも有数の高額にのぼっていることがわかった。中国のシンクタンク「育媧人口研究」が発表した新たな報告書で明らかになった。女性への不均衡な影響が高齢化の危機に直面している中国の急激な少子化を促進している。
報告書によれば、出生から17歳までの子育てにかかる費用の全国平均は約7万4800ドル(約1100万円)。学士号の習得まで養育する場合は9万4500ドル余りが必要となる。
報告書によれば、中国で子どもを18歳まで養育する費用は、同国の1人あたりGDP(国内総生産)の6.3倍。この比率は韓国の同7.79倍に次いで2番目。
オーストラリアは同2.08倍、フランスは2.24倍、米国は4.11倍、日本は4.26倍などとなっている。
報告書は「出産にかかる費用の高さや、女性が家庭と仕事を両立させることの難しさなどの理由から、中国人の子どもを持つという意欲は、ほぼ世界最低の水準にある。現在の状況を出生人口の崩壊と表現しても過言ではない」と指摘した。