米ジョンズ・ホプキンス大に1600億円の寄付、学費免除に

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元NY市長のマイケル・ブルームバーグ氏がジョンズ・ホプキンス大に10億ドルを寄付/Shannon Stapleton/Pool via Reuters

元NY市長のマイケル・ブルームバーグ氏がジョンズ・ホプキンス大に10億ドルを寄付/Shannon Stapleton/Pool via Reuters

ニューヨーク(CNN) 米富豪マイケル・ブルームバーグ元ニューヨーク市長の慈善団体が、米ジョンズ・ホプキンス大学に10億ドル(約1600億円)を寄付した。

ジョンズ・ホプキンス大は8日、今回の寄付は学生の授業料や生活費に充てると発表した。学費が免除されるのは家族の世帯年収が30万ドル(約4800万円)に満たない学生で、家族の年収が17万5000ドルに満たない場合は生活費も支給される。

米国の医学校が多額の寄付を受け取るのは今回が初めてではない。今年2月にはニューヨーク市のアルバート・アインシュタイン医科大学が元教職員のルース・ゴッテスマン氏から10億ドルの寄付を受け、学生の授業料が免除になった。2018年にはニューヨーク大学医学校が全米の医学校で初めて学生の授業料を免除した。

ブルームバーグ氏はジョンズ・ホプキンス大の卒業生。書簡の中で、米国人の平均余命はコロナ禍以来、他国に後れを取っていると述べ、医科大学は学費の高さが所得の低い世帯の学生の志願を阻んでいると指摘。この「健康危機」に立ち向かうためには両党が力を合わせる必要があると訴えた。

米医科大学協会が昨年10月に実施した調査によると、2023年に医科大学を卒業した学生は70%が教育費の負債を抱えていた。医科大学を卒業した学生の借金は平均で20万ドルを超えていた。

ブルームバーグ氏は「入学しても経済的なプレッシャーから中退する学生が多い。卒業生が借金を返済するため、最も必要とされている分野や地域ではなく、最ももうかる専門分野で働くこともある」と述べ、米国では一次診療の医師があまりに少ないと言い添えた。

ブルームバーグ氏は2018年にもジョンズ・ホプキンス大に18億ドルを寄付していた。

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