170光年のかなたに巨大惑星か 質量は木星の13倍
(CNN) 米ハワイ島にある日本の光学赤外線望遠鏡、すばる望遠鏡を使った観測で、木星の13倍近い質量を持つ星が確認され、米航空宇宙局(NASA)によると、同星は惑星の可能性があるという。
NASAが19日発表したところによると、「アンドロメダ座カッパ星b」と呼ばれるこの星は、地球から約170光年離れた場所で恒星「アンドロメダ座カッパ星」を周回している。太陽系外惑星などを探査する5年計画のプロジェクト「SEEDS」の一環として、直接観測された。
NASAによると、アンドロメダ座カッパ星bは、恒星より質量が小さく惑星より質量の大きい「褐色矮星(わいせい)」に分類される可能性もある。褐色矮星は重水素の核融合反応でエネルギーを放出する。カッパ星bが褐色矮星の場合、その質量は最小クラスだという。
カッパ星bの主星であるアンドロメダ座カッパ星にも注目が集まる。カッパ星は直接観測された惑星または軽量の褐色矮星の主星として、最大級の質量を持つ恒星と見られる。
専門家によると、太陽系外の惑星はこれまでに850個余り見つかっているが、直接観測に成功した例は数少ない。