世界各地でクラゲが大量発生 水温上昇や乱獲が原因か

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博士は「オーストラリアはクラゲの危険性を率直に認め、安全対策を進めている。ほかの場所では危険性が理解されていなかったり、言及されなかったりするだけで、クラゲがいるのは同じ。観光客は十分な注意が必要だ」と指摘する。

クラゲに刺された時には尿をかけるのがいいという説も聞くが、専門家らによれば良い対処法とはいえず、毒針の仕込まれた「刺胞(しほう)」をかえって刺激する恐れがある。

刺されたのが熱帯の海なら、酢をかけて毒針の発射を抑えるのが良く、真水で洗うのは逆効果だという。北米の海岸などで刺された場合はお湯をかけ、痛み止めを塗る方法が薦められている。

クラゲの急増は、海洋生物のバランスが崩れていることを示す明らかな証拠だと、ガーシュウィン博士は警告する。

博士は、このバランスを元に戻すことはもはや不可能との立場から、せめて現状を維持するよう努力すべきだと指摘。「だが実際に70億の世界人口がこの点で合意することなどできるだろうか」と、悲観的な見方を示している。

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