機内に乗客取り残し、目が覚めたら真っ暗 米
(CNN) 米国内便の旅客機で、目的地に到着後、眠っている乗客に気づかないまま乗員乗客全員が降りてしまい、取り残された乗客が機内に閉じ込められるハプニングがあった。
ルイジアナ州に住むトム・ワグナーさんは6日、同州ラファイエット発テキサス州ヒューストン行きの便に搭乗した。同便は米ユナイテッド航空系列のエクスプレスジェット航空が運航し、飛行時間は約1時間。CNNの系列局KTRKによると、ワグナーさんは後部の窓側の席で眠っていたという。
ふと目が覚めると機内は真っ暗で、誰もいなくなっていた。数十人いた乗客と乗員は全員が降りたあとで、ドアを開けようとしたがロックされていたとワグナーさん。ガールフレンドに電話で助けを求めたものの、最初は冗談だと思われて信じてもらえなかったという。
この女性がユナイテッド航空に連絡し、約30分後、ドアが開いてワグナーさんは助け出された。
ワグナーさんはヒューストンで乗り継いでカリフォルニア州に住む親類を尋ねる予定だった。その日は同航空の手配したホテルに1泊し、翌日の便で目的地のカリフォルニアに無事到着した。ユナイテッド航空からは250ドル分のクーポン券を受け取ったという。
エクスプレスジェット航空は、乗客が降りた後の機内点検は行っていたが、ワグナーさんを見落とした経緯は不明だと説明。原因は調査中だとしている。