市長の食べ方は不適切? NYの「ピザゲート」事件
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市のビル・デブラシオ新市長が、ニューヨーカーの愛する大衆食のピザを、手を使わずにナイフとフォークで優雅に食べている姿を写真に撮られ、ちょっとした騒ぎを巻き起こしている。スキャンダルめかして「ピザゲート」事件という呼び名まで登場した。
デブラシオ市長の一行は10日、同市スタテン島のピザ店に立ち寄り、全員が行儀良くナイフとフォークを使ってピザを食べて行った。その写真が出回ると、こんなピザの食べ方は間違っているという声が噴出した。
同店の共同経営者、マーク・コンセンティノ氏はニューヨーク市警の元警察官。市長が使ったフォークを取っておこうと思い立ち、証拠品として袋に入れて、店内に飾っておいたという。
「これほど多くの人たちがフォークを見に来て、写真を撮っていくとは思わなかった」とコンセンティノ氏。この悪名高いフォークはオークションにかけ、収益を慈善事業に寄付すると発表した。
品行方正なデブラシオ市長はこの騒ぎについて、「もっと多くの募金を集めるために、ナイフも含めることを希望する」とのコメントを出した。