土星の衛星、氷の下に海 生命存在の条件も

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NASAの探査機カッシーニが捉えた土星の衛星タイタンの画像=NASA/JPL/USGS提供

NASAの探査機カッシーニが捉えた土星の衛星タイタンの画像=NASA/JPL/USGS提供

海の下にはケイ酸塩の岩盤があると考えられ、この岩盤の中を通る水は、生命が必要とするリンや硫黄、カリウム、ナトリウムなどの成分を含んでいる可能性がある。

エンケラドスの海が岩盤の上にあることや、重力データなどから判断すると、この海底の地盤は、地球の海底の地盤と非常によく似ているはずだと研究者は解説する。

エンケラドスは直径500キロほどの小さな衛星。カッシーニの2005年の観測では、南極にある裂け目から塩分を豊富に含んだ蒸気を吹き出す現象が見つかっていた。この近くでは有機分子も検出された。

氷の下の海は、土星の衛星タイタンや木星の衛星エウロパなどにも存在するとみられている。研究チームはカッシーニから送られてくる重力の観測データに基づき、エンケラドスにも氷の下の海の存在を裏付ける有力な証拠があると判断した。

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