リチャード3世、遺骨から浮かび上がる壮絶な最期
頭部のけがからはかぶとを脱いでいたことがうかがえる一方、腕や手に抵抗した際の傷がないことから、よろいは着けていたとみられる。
頭部のほか骨盤にも大きな損傷が残っていたが、当時のよろいは腰の部分も防護していたはずだ。リチャード3世の遺体は馬の背からつり下げた状態で戦場からレスターへ運ばれたとの説があることから、この時に受けた損傷ではないかと、同教授は指摘する。
ただ、どの傷も重なり合ってはいないため、正確な順番は確認できなかったという。
遺骨は来春、発掘場所から近いレスター大聖堂に再び埋葬されることになっている。