リチャード3世は金髪に青い瞳だった DNA鑑定で判明
(CNN) 15世紀のイングランド王リチャード3世は金髪で青い瞳をしていたとみられることが、2012年に見つかった遺骨のDNA鑑定で分かった。英レスター大学などの研究チームが明らかにした。
遺骨はイングランド中部レスターにある駐車場の発掘調査で見つかった。研究チームは99.999%の確率で、この遺骨が1485年に死亡したリチャード3世のものであることが確認されたとしている。
リチャード3世はこれまで、濃い茶色の髪をもつ冷酷な目付きの王として描かれてきた。しかしレスター大学の専門家によれば、遺伝子を調べた結果、96%の確率で青い瞳をもち、77%の確率で金髪だったことが分かったという。髪の色は年齢とともに暗くなった可能性もある。
DNA鑑定で明らかになった容貌に最も近いのは、ロンドンのアンティーク協会が所蔵する肖像画だった。
鑑定では遺骨から抽出したミトコンドリアDNAを、リチャード3世の姉の直系の子孫に当たるカナダのマイケル・イブセン氏らのDNAと比較した。
ただ、男系の子孫をたどることができなかったため、実は正当な王位継承権を主張できる立場になかったのではないかという疑問も生じているという。