食料品店の下から遺骨200柱発見、数百年前に病死か パリ
(CNN) パリ市内にある食料品店の改築工事現場で今年1月に男女や子ども約200人の遺骨が発掘されていたことが4日までに分かった。この場所は12~17世紀ごろ、病院付属の集団墓地となっていた。
考古学者らの研究チームが遺骨中の炭素やDNAを分析し、死亡時期や死因を調べている。
チームの責任者によると、遺体は墓穴に放り込まれるのではなく、ぎっしりと並べた形で葬られたとみられ、全員が同時期に亡くなったと推定される。
100平方メートルほどの区域に8つの墓穴があり、そのうち7つには5~20柱、残る1つには150柱余りの遺骨が入っていた。死者が親族ごとに埋葬されたことがうかがえるという。
パリでは17世紀に天然痘が流行したほか、この病院があった時代に何度か疫病が発生した。
墓地の閉鎖にともない、遺骨の大半はパリの共同地下墓地(カタコンベ)へ移されたが、この一画だけが見落とされた可能性もあるという。