ケリー飛行士、宇宙滞在日数が米国人最長に
(CNN) 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している米航空宇宙局(NASA)のスコット・ケリー飛行士が16日、宇宙滞在の通算日数で米国人の最長記録を塗り替えた。
ケリー飛行士は今回が4度目の宇宙滞在任務で、通算日数は同日が383日目となった。ヒマラヤ上空からのツイートで「記録は破られるためにある」とのコメントを寄せた。
今回のISS滞在は約1年間の予定。3月27日にロシアの宇宙船ソユーズで地球を離れ、来年3月3日に帰還することになっている。宇宙滞在の通算日数は522日に達する計算だ。10月29日には連続滞在216日目となり、こちらの日数も米国人として最長を記録する見通し。
NASAは火星への有人飛行の実現に向け、宇宙での長期滞在が人間の心身に及ぼす影響を調べている。地球上にいるケリー飛行士の双子の兄弟、マーク・ケリー氏のデータと比較して変化を調べる研究も進んでいる。
ケリー飛行士とともにISS入りしたロシア人飛行士2人のうち、ミハイル・コルニエンコ飛行士はケリー飛行士と同様、1年間の滞在を予定している。もう1人のゲナディ・パダルカ飛行士は9月12日に帰還した時点で、宇宙滞在通算878日間という世界記録を樹立している。