「エープリルフール」は中国文化に背反、国営通信社
ニューヨーク(CNNMoney) 中国国営の新華社通信は1日、「エープリルフール」は中国の信仰体系にはなじまない慣習になっていると主張する論評を伝えた。中国版ツイッター「微博」に掲載した。
同通信はこの中で「1日は西側世界ではいわゆるエープリルフールの日になっている」と指摘。しかし、「これは中国の文化伝統や社会主義の核となる価値と相いれない」と断じた。
その上で国民がうわさを広めたりせず、信じもしないことを望むと要望した。微博への書き込みには、ほほえんだような顔の絵文字と漫画が付けられ、漫画には困惑した表情の携帯電話2個が登場し、「再送信」「うわさ」の添え書きがそれぞれある。3つ目の添え書きには「違法」の言葉が書かれていた。
習近平(シーチンピン)国家主席率いる中国指導部は最近、国内メディアの締め付けを強化している。同国のメディアは既に当局の強い管理下にあるが、同主席の下で編集権などはさらに圧力を受けているとの見方もある。
最近では、新聞「南方都市報」の編集者が、国営メディアは共産党指導部の指示に厳密に従うべきとの統制に反発して辞職する一幕もあった。