米LAの新名所? 地上300m、ビル外壁にガラスの滑り台
ロサンゼルス(CNN) 米ロサンゼルスの最高層ビル「USバンクタワー」に、300メートル下の地上を見下ろしながら滑り降りるガラスの滑り台「スカイスライド」がオープンした。
滑り台は同ビルの新しい展望デッキ「OUEスカイスペースLA」の目玉として25日に開業した。外壁に張り出す形で設置され、70階から69階へと約14メートルを滑り降りる。
「滑り台では70階の中から69階の外へと運ばれる。滑り終わると屋外に立っている。こんな体験はほかではできない」と担当者は胸を張る。
滑り台の3層のガラスは厚さ約3センチ。鉄鋼の張り出しに支えられ、風速約50メートルのハリケーン級の猛烈な風にも耐えられる。強度は「シロナガスクジラ2頭をぶら下げてもびくともしない」という。
乗り場で係員に助けられてマットの上に座ると、周囲の高層ビルの屋上や山々が見晴らせ、はるか眼下の地上にタクシーが並ぶ。
69階のテラス上に滑り台が取り付けられたのは今年3月。運搬には消防署のヘリコプターを利用し、安全を確認しながら取り付け作業を進めて、土嚢(どのう)を滑らせて強度をテストした。
展望デッキにはロサンゼルスに新しい観光客を呼び込む狙いもある。「ロサンゼルスに来てこの滑り台を滑らなければきっと後悔する。最初は躊躇(ちゅうちょ)する人もいて、心の準備に少し時間がかかるけれど、1度滑ればもう1度やりたくなる」と担当者は話している。