英動物園、中国の「世界一悲しいホッキョクグマ」に救いの手
同じくピッツァの保護に向けて活動している「PETAアジア」の副代表を務めるジェイソン・ベーカー氏はCNNに対し「中国には動物の保護を義務付けた法律がないため、極めて劣悪な施設環境の動物園でもそのまま運営できている」と指摘した。
ピッツァの引き取りを申し出たヨークシャー野生動物公園には、野生の環境を再現したホッキョクグマ用の飼育エリアが用意されている。同園はピッツァの引き取りについて、金銭の支払いを伴うものではなく、グランビュー水族館が代わりのホッキョクグマもしくはその他の動物を飼育しないことが条件だと明言。中国から英国へのピッツァの移動が実現するかどうかは水族館側がこうした条件をのむかどうかにかかっているとしている。
グランビュー水族館の広報担当者はCNNに対し、ヨークシャー野生動物公園からの申し出は受けていないとした上で、施設内の動物については科学的な調査に基づき快適な飼育環境を整えていると主張。国外の団体はピッツァの現状を「大げさにでっち上げている」と批判した。