世界最大級の望遠鏡が完成、地球外生命探査に期待 中国
香港(CNN) 中国南西部・貴州省に世界最大級の望遠鏡が完成し、25日から観測を開始する。地球外生命体を発見できる可能性も高まるとして、各国の研究者も期待を寄せている。
新しい望遠鏡の「FAST」は口径500メートル。遠く離れた惑星から届く電波も探知しできる。地球外生命体探査組織「METIインターナショナル」のダグラス・バコッチ代表はこの望遠鏡について「これまでよりも高速で、遠く離れた地球外の知的生命体の探査ができる」と期待を寄せる。
観測できる範囲は、これまでの53年間世界最大だったプエルトリコのアレシボ望遠鏡のほぼ2倍。ロシアの「RATAN600」は直径は576メートルとFASTを上回るものの、アンテナ1台の単一鏡ではなく、観測範囲はFASTやアレシボよりずっと小さい。
1億8500万ドル(約188億円)をかけたFASTの建設工事は2011年から始まり、アンテナを構成する4450枚の三角パネル最後の1枚が今年7月に設置された。