7600万円相当の希少なオパール原石、豪博物館で初展示
(CNN) 60年以上前にオーストラリアで見つかった希少な高級オパールの原石が、南部アデレードにある南オーストラリア博物館で初めて常設展示されている。
同博物館によると、「ファイアー・オブ・オーストラリア」と呼ばれるこの原石は重さ998グラム、時価67万5000米ドル(約7600万円)以上。ソフトボールほどの大きさがあり、色とりどりの色彩が現れている極めて希少な原石で、オパールの価値の高さを示す赤色の多さが特徴だという。
1946年、同州中部クーバーピディにあるオパール採掘場で採掘作業に当たっていたウォルター・バートラム氏が発見し、オパール鉱山を経営するバートラム一家が60年以上にわたって保管してきた。
ウォルター氏の息子のアラン氏によれば、一家はこの原石を南オーストラリア博物館での展示用に貸与した後、安全に保管してもらうために同博物館に引き渡すことを決めたという。
同博物館はオーストラリア政府の許可を得て原石を買い取り、2月28日までロビーに展示している。その後はオパールの常設コーナーに展示する予定。
これまでに見つかった中で最大かつ最も高価なオパールの原石は、「オリンピック・オーストラリス」と呼ばれる重さ3.45キロ、1万7000カラットの原石。時価は190万ドルと推定されている。この石は1956年に宝石商が買い取り、シドニーのショールームに展示しているという。