「月の砂」から資源採取、欧州宇宙機関のプロジェクトが始動
(CNN) 欧州宇宙機関(ESA)は23日までに、月面を覆う砂状の堆積(たいせき)物「レゴリス」を採取し、水や酸素の原料として活用する研究プロジェクトに向けて、仏航空宇宙大手アリアングループと1年間の契約を結んだと発表した。
航空宇宙科学の専門家とフランス、ドイツ、ベルギーの技術者らが共同でプロジェクトを進める。現在進めている研究の段階を経て、数年以内に同グループのロケット「アリアン64」を使い、採掘装置を月に送り込む計画だという。
レゴリスには酸化鉄などが多く含まれ、人間の滞在に欠かせない酸素や水、さらにはロケット燃料も生成することができる。
ESAの有人およびロボット探査部門を率いるデービッド・パーカー氏は声明で、「宇宙資源の活用は持続可能な月探査への手掛かりになり得る」と期待を示した。