庭木に登った野生のピューマ、消防隊が「救助」 米カリフォルニア州
(CNN) 消防隊といえば、木に登って下りられなくなった猫の救助には手慣れている。だが今回、カリフォルニア州の民家から通報を受けて出動した消防隊が相手にしたのは、普通よりも大きい猫だった。
同州サンバーナディーノ郡へスペリアの民家から16日に通報を受けて到着した消防隊は、裏庭の立ち木に登り、高さ約15メートルの枝の上に座った大きなピューマを発見した。
この家の住人は、庭の手入れをしていてピューマがいるのに気付いたという。
消防署のフェイスブックによると、ピューマはまずカリフォルニア州の野生生物保護当局が麻酔で眠らせ、消防隊がはしごをかけて木に登り、ハーネスを使って地面に下ろした。その後野生生物の専門家がピューマを調べ、意識の回復を待って、生息地に戻したという。
州野生生物保護当局の専門家は、「若いピューマがテリトリーを確立しようとして、一般的に生息地と思われている場所からさまよい出てしまうのはよくあること」と解説する。
ピューマは救助隊によって木から下ろされた/California Department of Fish & Wildlife
へスペリアはロサンゼルスから約130キロ。モハベ砂漠地域にあり、サンバーナディーノ山脈に面している。
専門家によると、ピューマが人を襲うことは滅多にないものの、「木の上のピューマを放置することは地域住民にとって危険だった」という。
コロラド州では今月、野生のピューマに襲われた男性が格闘の末に首を絞めて窒息死させる出来事もあった。