ビーチにマンボウが漂着 オーストラリア南部
(CNN) オーストラリア・南オーストラリア州にあるクーロン国立公園のビーチで、マンボウが打ち上げられているのが見つかった。
マレー川の河口で先週末、漁師のスティーブン・ジョーンズさんと同僚が発見した。
ジョーンズさんのパートナー、リネット・グルゼラクさんはCNNに対し、「作業トラックで通りかかった時、彼は流木だと思ったそう」「このようなものは誰も見たことがなかった」と語った。
さらに「ビーチではあらゆる種類の海洋生物が見つかるが、大半はサメかアザラシだった。今回はまるで違った」とも説明。スティーブンさんの話では「極めて重く、皮膚はサイのように革状だった」という。
南オーストラリア州の国立公園を管理する組織によれば、マンボウは世界最大の硬骨魚で、重さは車以上に達する場合もある。
南オーストラリア博物館によると、主にクラゲを餌とし、個体によっては2メートルを優に超える大きさに成長する。ただ、今回見つかったマンボウは体長1.8メートルにとどまり、比較的小さな部類だとしている。
同博物館で魚類の収集責任者を務めるラルフ・フォスター氏は、マンボウの特徴は巨大なサイズと奇妙な平べったい体形、ひれだと指摘。太陽光を浴びるのを好むことから「サンフィッシュ」の名でも知られていると説明した。
海面近くに浮上し体を横たえて日光浴をすることからボートと衝突することがあり、大型の個体ではヨットを沈没させることもあるという。
今回のマンボウの死因について、同博物館は不明としている。