世界最長寿のラッコ「チャーリー」死ぬ、22歳 米水族館
(CNN) 米カリフォルニア州の水族館で飼育されていたオスのラッコ、「チャーリー」が死んだ。動物園や水族館で飼育されているカリフォルニアラッコとしては最高齢の22歳だった。
チャーリーは生まれて間もない1997年、暴風雨で取り残されて保護され、同州ロングビーチに新設された太平洋水族館に引き取られた。
22年の生涯にわたって同動物園の親善大使として親しまれ、2018年版のギネスブックでは長寿動物のコーナーで紹介されていた。
太平洋水族館は22日、チャーリーが同日朝に死んだと発表し、白黒写真をインスタグラムに掲載した。
カリフォルニアラッコのオスの寿命は野生の個体で10~14年程度、水族館や動物園で飼育されている場合は20歳まで生きることもある。1977年には米絶滅危惧種保護法で絶滅の恐れがある種に指定された。
同水族館はチャーリーについて、「知性が高く気ままな性格で、リラックスした様子で手先をしゃぶる姿を見せることもあった」と振り返る。
科学研究にも大きく貢献した。ラッコとして世界で初めて麻酔なしで血液検査のサンプルを提供したほか、2011~13年にかけてカリフォルニア大学が実施した音に対するラッコの反応を調べる調査では、音が聞こえると鼻先でターゲットにタッチして研究者に知らせていた。
しかし今年1月には、つがいのメスの「ブルック」が、心不全のため21歳で死んだ。ブルックは、動物園や水族館で飼育されているカリフォルニアラッコのメスとしては最長寿だった。2匹とも、同水族館が1998年に開館した当初からの顔ぶれだった。