猫が大量殺処分の危機、保護団体が400匹の里親探しキャンペーン 米ユタ州
(CNN) 米ユタ州で猫が大量に殺処分される事態を防ぐため、同州の保護団体が4週間で400匹の猫の里親を探すという野心的な目標を打ち出した。
動物保護団体ヒューメーン・ソサエティのユタ支部は、州内の公営保護施設で猫が増えすぎて、何百匹もの健康な猫が殺処分される恐れがあると判断。そうした施設から緊急に猫を引き取るため、現在いる猫たちの里親探しに力を入れることにした。
同団体広報のディアナ・シェパード氏はCNNの取材に対し、「他の施設を訪れた我々の職員の多くが、猫であふれ返っている様子を目撃し、緊急事態だと判断した」と説明する。公営のそうした施設は「キルシェルター」と呼ばれ、猫や犬が増えすぎれば殺処分することがある。
キャンペーンは20日から開始し、ソーシャルメディアや動画、猫の性格紹介などを通じて引き取り手を探している。できるだけ多くの猫を引き取ってもらうため、11月16日までは、猫の里親になる場合の手数料は免除する。
シェパード氏によると、保護施設に連れて来られる子猫の数が通常を上回るペースで増えているのは、避妊・去勢手術をしない猫の増加に伴う現象だという。
子猫は特に、施設で十分な世話ができるだけの人員などが足りないことから、安楽死させられる危険が大きい。
ヒューメーン・ソサエティでは、里親が見つかりそうな猫200匹以上をキルシェルターから引き取って、飼い主を探したい意向。