小学生が持ち寄った「秘伝のスープ」、マラリア治療の効果見つかる 英研究者
バーム教授によると、特に大きな効果がみられた種類のひとつは、発酵させたキャベツをベースにした野菜スープだった。「キムチのような発酵野菜に何か秘密があるのかもしれない」と、同教授は指摘する。
スープ・プロジェクトの成果は英医学誌BMJに報告された。
バーム教授によれば、世界のマラリア対策は過去20年ほどの間に大きく進歩したが、現在は薬剤耐性マラリアの出現という壁に直面している。
今回のプロジェクトのように自然薬の研究にも期待が寄せられるが、複雑な構造を持つ植物の分子を人工的に合成したり、天然物由来の薬を大量に生産したりするには、まだ多くの課題を乗り越える必要があるという。