湖岸の住宅が「氷の城」に、暴風雪で氷雪が覆いつくす 米NY州
(CNN) 米ニューヨーク州のエリー湖に面した住宅街が、先の週末にかけて激しい暴風雪に見舞われ、住宅が厚い氷雪に覆われて氷でできた彫刻の城のような姿になっている。
エリー湖に面した同州ハンバーグ地区に8年前から住んでいるというエド・ミスさんは、これまでにも一帯の住宅が氷雪に覆われたことはあったが、これほどひどい状態になったのは初めてだと話す。
氷が家の外壁を覆いつくしている/Ed Mis
「現実とは思えない」「家の中は暗くて、やや薄気味悪く、少し恐ろしい」とミスさん。
自宅は厚い氷に覆いつくされ、庭には3.6メートルあまりの雪が降り積もっているという。
2月27日の時点ではまだ氷雪は積もっていなかったが、28日朝までには家も庭も完全に覆われて、まるで映画「アナと雪の女王」に出てくる氷の城のような状態になった。
住民は、氷雪の重さで住宅に構造的なダメージが出ることを心配している。
原因は、48時間も続いた暴風雪だった。
ウェザーチャンネルによると、暴風の影響で巨大波が発生し、氷点下の寒さの中で吹き上げられた湖水のしぶきが建物に吹き付けて、巨大なつららができた。住宅を覆う氷雪の壁は最大で90センチに達している。
住宅を覆う氷雪の壁は最大で90センチに達している/Ed Mis
2月28日以来、氷雪はやや解け始めているが、この一帯の復興支援のために州知事が非常事態を宣言してくれることを願うとミスさんは言い、「確かに美しい光景だが、こんな状態で暮らすのはもうご免だ」と話している。