男性28%、職場での性的な冗談を容認 国際調査
(CNN) 英ロンドン大学キングス・カレッジは12日までに、男性の28%が職場でセックス絡みの冗談を飛ばすのを容認出来ると考えていることが世界規模での調査で明らかになったと報告した。
調査は同カレッジに所属する女性の権利問題などの研究団体と世論調査企業Ipsos MORIが実施したもので、27カ国の2万人余が対象。
男性の13%は職場でセックス関連の出版物などを示すことは許されると回答。女性の同様意見は7%だった。また、女性の16%は、職場でセックスに触れる冗談や会話は許容出来ると応じていた。
同団体を率いるオーストラリアのギラード元首相はCNNの取材に、世界規模で広がるセクハラ行為の抗議運動などに触れながらも、今回の調査結果に非常に驚いたと指摘。中国の男性の約3分の1が職場でセックス関連の出版物などを見せるのは許されるとしたことにも言及した。
調査結果によると、調査対象となった男性の15%は以前に拒まれた経験があったとしても同僚にデートを申し込むのは許されると判断。女性の同様回答は9%だった。
また、性差別的な言葉に遭遇した場合、自信を持って上司に苦情を伝えるとした女性は48%で、男性の場合は58%だった。
ギラード氏は今回調査への多くの女性の反応は女性として遭遇してきたこれまでの経験を反映していると指摘。子どもの養育、勤務時間外での同僚との付き合いへの消極的な姿勢やデートや恋愛関係を求める同僚をはねつけたりすることは女性のキャリアに響くとの通念があるとした。