自宅待機の住民が合唱、街中に歌声響く イタリア
(CNN) 新型コロナウイルスの大規模な感染拡大で全土が封鎖状態にもあるイタリアのシエナ市で、自宅に閉じ込められた住民が窓などから一斉に唱和した歌が街中に響く出来事がこのほどあった。
人影が消えた通り沿いで12日夕に起きたもので、苦境に耐える気持ちを晴らしたり、危機克服のための士気を高めたりするための合唱となった。
歌声などを収めたビデオ映像がツイッターに掲載され、大きな共感も呼んだ。映像を撮影した地元住民は隔離される中で心を温める試みとして人々は歌に参加したと書き込んだ。広がった歌は伝統的な愛国歌だったという。
また、イタリアのナポリに住む女性も近所の住民がバルコニーなどに出て合唱したり、「進めイタリア、進めナポリ!」「我々を打ち負かせるウイルスはない」とのスローガンに声をそろえたりする姿を撮影した映像をフェイスブック上で紹介。
自分のアパートから12日に撮影したもので、この映像も大きな反響を生んだ。
女性はCNNの取材に、合唱は13日夕にも予定されていたと指摘。重大な事態に遭遇しても快活さを失わないのがイタリア人の国民性とも付け足した。