海岸でなくした婚約指輪、「宝探し」の一行が発見 米NY
(CNN) 米ニューヨーク州ロッカウェイビーチの海岸で婚約指輪をなくした女性が、地元の「宝探し」グループのおかげで、砂の中に埋まっていた指輪を取り戻す出来事があった。
ジーナ・ボップさんは6月29日に友人たちとロッカウェイビーチを訪れた際、一緒にいた幼い男の子が波にさらわれそうになった。ボップさんはCNN系列局WLNYに、「男の子をつかまえた時に、指から指輪が抜け落ちた」と語っている。
自分で8時間かけて探したが見つからず、人に助けを求めることにした。それに応えたのが金属探知業を手がけるメリル・カザンジアンさんだった。
「彼女は途方に暮れている様子だったし、私自身、金属探知を手がけるようになったのは、結婚して1週間後に結婚指輪をなくしたことがきっかけだった」(カザンジアンさん)
2人は3時間ほどかけて探したが、指輪を見つけることはできなかった。そこで「スカベンジャーズ」という宝探しグループの一行に協力してもらうことにした。
指輪を探し当てたのは、トレイシー・ベーリングさんという金属探知歴半年の新人だった。7月1日、海岸で捜索を開始してわずか40分で、海岸線に近い砂の中から約50センチの深さに埋まっていた指輪を発見した。
ボップさんは、指輪を手にしたベーリングさんを見て、「どこで見つけたの? ハグしていい? 信じられない!」と大興奮だった。
ボップさんは金銭でお礼をしたいと申し出たが、カザンジアンさんたちは、人がなくしたものを見つけてあげるという純粋な楽しみのためにやっていることだからと、この申し出を断った。
「人の笑顔を見ることで、喜びが得られて前向きになれる。それこそ2020年の世界が必要としていること」とカザンジアンさんは話している。