新種の恐竜を発見か、7000万年前に北極圏に生息

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北極圏に生息していた新種の恐竜のものとみられるあごの骨の化石/Alessandro Chiarenza/PLOS One

北極圏に生息していた新種の恐竜のものとみられるあごの骨の化石/Alessandro Chiarenza/PLOS One

(CNN) 米アラスカ州北部で発見された化石を分析したところ、7000万年前に北極圏に生息していた新種の恐竜の可能性があることがわかった。研究結果が米科学誌プロスワンで発表された。

長さ14ミリメートルのあごの骨の化石を分析したところ、ドロマエオサウルス科の一種であることがわかった。

あごの骨は若い恐竜のもので、発達の初期段階にあることからごく近い場所で生まれた可能性がある。

多くの古生物学者は北極圏が多くの恐竜にとってアジアから北米へと移る際の移動経路だったと考えている。しかし、これまでのところ、同地に一年中生息する動物がいた証拠はほとんど見つかっていなかった。

若いドロマエオサウルスの想像図/Andrey Atuchin/PLOS One
若いドロマエオサウルスの想像図/Andrey Atuchin/PLOS One

南メソジスト大学の古生物学者、トニー・フィオリロ氏は、こうした恐竜の子どもが見つかれば、それはこうした地域で繁殖や巣作りのために多くの時間を費やさなくてはならなかったことを意味すると指摘。小型の恐竜の子どもは長距離を移動できない可能性が高く、こうした動物が古代の北極圏に長期間居住していたことを間接的に示唆しているという。

フィオリロ氏によれば、子どもの恐竜は小型犬程度の大きさだが、成長すれば、約180センチから約270センチの大きさになるという。

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