体重90キロのリクガメが脱走、50キロ離れた場所で保護 米アラバマ州

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飼育されていた民家から「脱走」したケヅメリクガメの「スパークプラグ」/Courtesy Ty Harris

飼育されていた民家から「脱走」したケヅメリクガメの「スパークプラグ」/Courtesy Ty Harris

(CNN) 米アラバマ州の民家で飼育されている体重約90キロのリクガメが脱走して2日間にわたって逃走し、約50キロ離れた場所で保護される出来事があった。

ケヅメリクガメの「スパークプラグ」は推定60歳。飼い主のタイ・ハリスさんは、「ちょっと街に出かけただけ」と話している。

スパークプラグはハリスさん夫妻が仕事で留守にしている間に、体をフェンスに押し付けてチェーンを壊し、脱走したらしい。

秋から冬にかけては体温調節のために暖房を必要とする。現地には寒波が迫っており、捜索は時間との闘いだった。ハリスさんはフェイスブックに写真を掲載して目撃情報を募った。

スパークプラグは自宅から90メートルほど離れた場所で、男性に発見されていた。道路を横断するカメを見つけた男性は抱え上げてトラックの荷台に乗せ、そこから50キロほど離れた自身の所有地に連れて行った。

男性が池の近くにスパークプラグを下ろしたのは、カメは水辺にいたがるだろうという配慮だった。飼育されているカメだとは思わなかったという。

だがサハラ砂漠に生息するケヅメリクガメは水辺を好まなかった。スパークプラグはその場所を離れ、捜索は一層困難に。ハリスさんは男性の証言を頼りに、大豆畑をかき分けるなどして捜索を続けたが、その晩は発見に至らなかった。

しかし翌日、スパークプラグは最初の目撃者の男性に発見され、脱走から48時間後、無事家族の元に戻ることができた。

スパークプラグは、救出された野生生物の保護活動をしていたハリスさん一家が10年ほど前から飼育している家族の一員だった。今回の「小旅行」を除けば庭での生活に満足している様子だが、ハリスさんは再度の脱走を防ぐため、鉄筋や木の板を使って囲いを補強している。

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