座礁クジラ100頭を救助、海へ帰す スリランカ
(CNN) スリランカ海軍によると、首都コロンボ南郊の海岸に2日、約100頭のクジラが次々と漂着した。救助チームの夜を徹した作業で、ほぼ全頭が海へ帰された。
現場はコロンボから約25キロ南下したパナドゥラの海岸。2日午後からコビレゴンドウの群れが漂着し、海軍や沿岸警備隊が出動して救助作業に当たった。
スリランカ海洋環境保護当局の責任者が仏AFP通信に語ったところによると、同国で座礁したクジラの群れとしては最大の規模となった。
救助活動には住民も協力した。海軍司令官の要請を受けて、地元のマリンスポーツクラブが水上バイクを提供したという。
大半は無事に海へ戻ったが、死んだ4頭について調査が進められている。
今年9月には、オーストラリア南東部タスマニア島に過去最多の500頭近いクジラが打ち上げられ、約3分の1が死んだ。
クジラは社会性が高く、群れで行動することが知られているが、大規模な座礁がなぜ起きるのか、その理由ははっきりしていない。