釣り糸からまったハクトウワシを救出 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州でこのほど、消防士によって釣り糸がからまって衰弱したハクトウワシが救出される出来事があった。
フロリダ州パスコにある消防救急施設のフェイスブックによれば、子ども2人がけがをしたハクトウワシを持ち込み、助けを求めてきた。
フェイスブックへの投稿によれば、「ハクトウワシは弱っており、くちばしには釣り糸がからまっていた。詳細に調べた後、ハクトウワシの体重が落ちていることがわかった。釣り針がくちばしを貫通しており、釣り糸が翼にからまっていた。釣り糸のせいでハクトウワシは食べたり飛んだりすることができなかった」という。
消防隊員は同州オデッサにあるフクロウの保護団体に連絡を取り、支援をあおいだ。
フロリダ州の魚類野生生物保護委員会によれば、アラスカとハワイを除く48州の中ではフロリダは最もハクトウワシの巣の密度が高い地域のひとつで、推計1500組のペアがいる。
ハクトウワシは治療のために保護団体に搬送された/Pasco County Fire Rescue Station 21
ハクトウワシは検査を終えた後、箱に入れられ、治療のために保護団体に搬送された。
同保護団体の創設者で責任者のクリス・ポッターさんが釣り針を外すことに成功した。フェイスブックへの投稿によれば、ハクトウワシは与えられた餌を残さず平らげたという。
ハクトウワシは体調が安定したら、さらなる手当てのために州内にあるテーマパークに移される予定。
保護団体は、釣りを楽しむ人たちに対して、釣り具の適切な処分を呼び掛けている。