ポテチの袋で寝袋作り、環境活動家がホームレス支援の取り組み 米デトロイト
(CNN) 米デトロイトで1人の環境活動家が、中身を食べた後のポテトチップスの袋を大量に使った寝袋作りに取り組んでいる。厳しい冬の寒さに直面する地元のホームレスにとって、寝袋は絶対的な必需品だ。
環境活動家のエラダジェレ・オレイタさんはCNNの取材に答え、寝袋作りについて「手順はシンプル。袋を集め、切って広げてアイロンをかける。それからビニールで補強する」と説明した。
アイディアを思いついたきっかけは、ネットの動画だった。その中で英イングランドの女性が、空のスナック袋から寝袋を作っていたという。
大量に集めたスナック菓子の袋をつなぎ合わせて寝袋を作るエラダジェレ・オレイタさん/Courtesy Eradajere Olieta
オレイタさんがポテトチップスの袋を集め始めたのは2~3カ月前。ウェブサイトも立ち上げて、より多く入手できるようにした。オレイタさんによると、袋の裏のアルミ箔(はく)には体の発する熱を反射する効果があるという。袋は丈夫で水も通さず、非常に軽量だ。1つの寝袋を作るのに必要なポテチの袋は150ほど。オレイタさんは2月初めまでに60個の寝袋を作りたいとしている。
ナイジェリア生まれのオレイタさんは現在25歳。高校生の時にミシガン州に移り住んだ。この4年間は、連邦政府の支援する民間ボランティアプログラム「アメリコー(AmeriCorps)」で陸や水道の工事に携わっている。
人道的な活動にも大きな関心を寄せており、取材ではホームレスの問題などについて人々に考えてもらいたいとの思いを語った。