米議事堂付近で発見のパイプ爆弾、乱入事件の前夜に設置 FBI
(CNN) 米民主・共和両党の全国委員会本部で6日に見つかった2つのパイプ爆弾について、連邦捜査局(FBI)は29日、米議会議事堂乱入事件の前夜に設置されたとの見方を示した。
連邦当局はこの日、情報提供者への懸賞金を再度増額するとともに、容疑者の詳細と写真を公開。司法省が切迫感をもってこの捜査に取り組んでいることが浮き彫りとなった。
新たな指名手配ポスターによると、2つの爆弾は5日の午後7時半から8時半の間に設置された。
またFBIは容疑者の靴について、黄色と黒、灰色のナイキ「エアマックス・スピードターフ」と特定。ポスターには解像度を強化した靴の写真や、爆弾装置の写真も掲載されている。
当局は懸賞金を10万ドル(約1040万円)に増額して、爆弾設置に関与した者の居場所特定、逮捕、有罪判決につながる情報を求めている。FBIとアルコール・たばこ・火器爆発物取締局(ATF)は今月既に、懸賞金を7万5000ドルに増額していた。
法執行当局者によると、爆弾は全長約20センチで、亜鉛めっき加工した鋼材で作られていた。キッチンタイマーが取り付けられ、中には火薬が詰まっていた。
2つの爆弾が相次ぎ見つかったのは米東部時間の6日午後1時前後。議会警察やFBIによると、これはトランプ前大統領を支持する暴徒が議事堂を襲撃したのとほぼ同時刻だった。