中国の探査機、火星の軌道に到達 今後は着陸、探査車展開へ

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火星に向かう中国の探査機「天問1号」。CNSAが2020年12月16日に画像提供/AP

火星に向かう中国の探査機「天問1号」。CNSAが2020年12月16日に画像提供/AP

(CNN) 中国の探査機「天問1号」が7カ月の宇宙飛行を経て10日、火星の周回軌道に到達した。

中国国家航天局(CNSA)によると、天問1号は軌道船と着陸船、観測機材を積んだ6輪の探査車で構成される。火星の地形や大気、環境、土壌に関する情報を収集し、水の痕跡を探す予定で、5月か6月には火星の地表に着陸する見通し。

火星に探査機を送り込んだのは中国が6カ国目。天問1号は昨年7月に打ち上げられ、同じ時期に米航空宇宙局(NASA)の「パーサビアランス」とアラブ首長国連邦(UAE)の「ホープ」も打ち上げられた。NASAの探査機は今月18日に火星の地表に着陸する見通し。

北京宇宙飛行管制センター(BACC)で働く職員。2020年10月6日に天問1号が宇宙空間での機動(深宇宙マヌーバ)に成功した後の様子/Cai Yang/Xinhua/Getty
北京宇宙飛行管制センター(BACC)で働く職員。2020年10月6日に天問1号が宇宙空間での機動(深宇宙マヌーバ)に成功した後の様子/Cai Yang/Xinhua/Getty

火星の地表への探査機着陸を成功させたのは、これまでのところ米国と旧ソ連の2カ国のみ。軌道到達は欧州宇宙機関(ESA)とインドが成功させ、UAEのホープも9日に火星の軌道に到達していた。

軌道船と探査車の同時投入に挑む国は中国が初めて。「軌道の周回と着陸、探査車の放出を、全て初回の挑戦で行い、軌道船と連携して観測を行う」としている。

これとは対照的にNASAは、着陸を試みる前に複数の軌道船を火星に送り込んでいる。

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