マスク姿の写真載った運転免許証を交付、米加州
(CNN) 米カリフォルニア州の車両管理局(DMV)で運転免許証を申請した女性がマスクを着用した顔写真が入ったものを交付される珍事がこのほどあった。
同局はCNNに寄せた電子メールの声明で、この写真は手続き中に手落ちがあったためのミスと認め、経緯を調べていると述べた。また、この女性に接触し、新たな写真撮影のための日時を決めたとした。
写真撮影の時は顔を隠すものは取り除かなければならないとし、女性はそう指示されるべきだったとも説明した。
女性のレスリー・ピルグリムさん(25)はCNNの取材に、運転免許証を受け取った時、合法的な身分証明証として通用することはあり得ないと思ったと述べた。使用を試みたこともないという。
台紙に張られた状態でピルグリムさんの下に届いたマスク姿の写真付き免許証/Courtesy Lesley Pilgrim
同州ラグナヒルズのDMVを訪れたのは今年2月初旬で、リアルIDと呼ばれる新たなタイプの運転免許証を申請。同事務所では新型コロナウイルス対策で対人距離の一定確保など非常に厳しい予防策が実施されており、違反すれば行列の順番が下げられるとも考え、マスクも外さないよう気を付けていたという。
自分の順番が来た際、事務所側は写真2枚を撮影。マスク姿と未着用のものだった。この後、交付の作業中の手違いで着用した写真の方がそのまま使われたと語った。
新しい運転免許証を近く入手出来る見込みだが、ピルグリムさんはマスク姿が載ったものはコロナ禍での生活を思い起こさせる記念品として保管することを考えているという。