コロナ感染で嗅覚、味覚の喪失 最長で5カ月か 加研究
(CNN) カナダのケベック大学の研究者グループは25日までに、新型コロナウイルスに感染した場合、嗅覚(きゅうかく)や味覚が最長で5カ月間戻らない可能性があるとの調査結果を明らかにした。
感染した医療従事者813人を対象に、嗅覚などをゼロから10までの範囲で区別し、味覚の現状をより詳しく調べるため自宅での検査も一部要請した。
調査結果によると、5カ月後の自宅検査では嗅覚が復活しないと答えたのが17%で、味覚の喪失も続いているとしたのが9%いたという。
調査に加わった同大学の教授は声明で、感染者の多くが嗅覚などの異状に襲われていることを示したとしながらも、新型コロナが神経系統にもたらす症状の度合いを発見するにはさらなる研究が必要とも述べた。
今回の調査の暫定的な結果は米国神経学会が公表した。同学会が今年4月17~22日に開く年次会議でも発表される予定。