NASAの火星ヘリコプター、厳寒の地表で初の一夜 間もなく試験飛行へ

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4本脚で火星の地表に立つ小型ヘリコプター「インジェニュイティ」/JPL-Caltech/NASA

4本脚で火星の地表に立つ小型ヘリコプター「インジェニュイティ」/JPL-Caltech/NASA

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーサビアランス」に搭載されていた小型ヘリコプター「インジェニュイティ」が歴史的な初飛行を前に、火星の地表上で初めて夜間の厳しい寒さを無事に乗り切った。

パーサビアランスとインジェニュイティが着陸している「ジェゼロクレーター」の気温は氷点下90度にまで下がることもある。ここまで低くなればヘリコプターの電子部品やバッテリー部品に重大なダメージが生じかねない。

インジェニュイティの重さは約1.8キロ。昨年7月の打ち上げ前からパーサビアランスに格納されていて、4月3日に切り離されて火星の表面に着地した。

「インジェニュイティが火星の表面でひとり立ちしたのはこれが初めて」。NASAジェット推進研究所のインジェニュイティプロジェクトマネジャー、ミミ・アウン氏は声明の中でそう述べている。「冷たい夜を生き抜くための適切な断熱材や適切なヒーターがあり、バッテリーのエネルギーも十分あることが確認できた。これはチームにとって大きな勝利だ。インジェニュイティ初の試験飛行の準備を続けられることにワクワクしている」

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