NASAヘリコプター、火星で初飛行に成功 「他の惑星でのライト兄弟の瞬間」
インジェニュイティは約40秒間の飛行でおよそ3メートルの高さまで浮上してホバリングを行い、方向転換して写真を撮影し、地上に戻っていた。
NASAのスティーブ・ジャージック長官代行は、「それまで不可能と思われていた宇宙探査を達成するというNASAプロジェクトの長く語り継がれる伝統を、新たにインジェニュイティが達成した」との声明を発表。これまでの宇宙船や探査機の進化に触れた上で、「インジェニュイティが我々をどこへ導くのか正確には分からない。だが今日の結果は、少なくとも火星の空が限界ではないことを表している」と述べた。
インジェニュイティのプロジェクト責任者ミミ・アウン氏は、人類が他の惑星で回転翼機を飛ばせるようになったと発言。「他の惑星でライト兄弟の瞬間を我々が迎える話を長年してきた。今がまさにそれだ」と語った。