ハワイ行き機内で早産、同乗の専門看護師と医師が見事な対応
(CNN) 米本土からハワイへ向かうデルタ航空機内で、妊娠8カ月の女性が男児を出産した。偶然乗り合わせた医師と新生児集中治療室(NICU)の看護師らが駆け付け、見事な対応で到着までの数時間を乗り切った。
同機はソルトレークシティーからホノルルへ向かっていた。母親のラビニア・マウンガさんは妊娠に気付かないまま、家族旅行に出かけていた。妊娠29週の早産だった。赤ちゃんは「レイモンド」と名付けられた。
母子に手を貸したのはハワイの医師デール・グレン氏と、ミズーリ州の病院でNICUを担当する看護師3人のグループ。看護師の1人は、何事かと駆け付けた時にはマウンガさんの手に小さな赤ちゃんが乗っていたと話す。
グレン氏と看護師らはあり合わせの道具を使って母子のケアに取り掛かった。靴ひもでへその緒を縛り、電子レンジでボトルを温めて赤ちゃんの体温が下がるのを防いだ。心拍数の確認にはアップルウォッチを使った。
母親のラビニア・マウンガさんと医師のデール・グレン氏/Hawaii Pacific Health
同機は約3時間後にホノルルに到着し、救急隊が母子を病院へ運んだ。
グレン氏は、NICUの看護師らが乗っていたのはとても幸運なことだと強調し、「素晴らしいチームワークだった」と語った。