ケニアで初の試み 全58カ所の国立公園で動物の「国勢調査」を実施
(CNN) アフリカ東部ケニアで、国内に生息する動物のすべての数を調査しようという初の試みが行われている。
アンボセリ国立公園の上空を飛ぶヘリコプターは、ゾウの群れをよく見ようと旋回し、その中に珍しい双子の赤ちゃんゾウを発見した。
ケニアのナジブ・バララ観光相はヘッドホンを通じて、「ケニアで双子のゾウの赤ちゃんが記録されたのは40年前だ」と述べた。
新型コロナウイルスが流行するなか、ケニアでは200頭を超えるベビーブームにわいている。バララ観光相は新型コロナウイルスによる「贈り物」と語った。
動物保護活動家らがケニアの動物の個体数を数える取り組みを行っている/Saskya Vandoorne
新型コロナウイルスの流行中、混雑の減った公園では一部の動物が生息数を増やしているが、新型コロナウイルスはアフリカ大陸における保護活動に大きな打撃となっており、数百万人がエコツーリズムに依存している。
ケニアは2020年3月、新型コロナウイルスの流行を抑止するため急きょ国境を閉鎖した。数十億ドル規模の環境業は活動を停止し、売り上げの80%以上が失われた。バララ観光相は、2024年までは観光業は回復しないとの見方を示す。