タスマニアデビルの赤ちゃん、オーストラリア本土で3千年ぶりに誕生
(CNN) オーストラリア固有の有袋類タスマニアデビルの赤ちゃんが、約3000年ぶりに本土の自然の中で誕生した。非政府組織(NGO)のオージー・アークがインスタグラムへの投稿で発表した。
同団体の24日の投稿によると、東部ニューサウスウェールズ州バーリントン野生生物保護区で、タスマニアデビルの赤ちゃん7匹が誕生した。
野生のタスマニアデビルは、犬の仲間のディンゴが持ち込まれたことを受けて本土に生息していた個体が死に絶え、今はタスマニア島にしか生息していない。しかし同島のタスマニアデビルの間では伝染性の腫瘍(しゅよう)が流行し、1996年に発見されて以来、約90%が死滅した。
オージー・アークは昨年9月、タスマニアデビル11匹を本土の自然に戻していた。その前にも試験的に15匹を放しており、本土に生息するタスマニアデビルは26匹になっていた。