戦闘機から火花、航空ファンが気付き基地に電話 無事帰還
(CNN) 英イングランド東部サフォークの王立空軍基地で、離陸したF15戦闘機から火花が出ていることに航空ファンの男性が気づいて連絡し、同機が引き返す出来事があった。男性のとっさの判断で操縦士の命が救われた可能性があり、操縦士からは感謝が伝えられた。
写真家で航空ファンのイアン・シンプソンさん(56)は生まれてからずっとイーストアングリア地方で暮らし、一帯にある王立空軍基地で航空機写真を撮影するのを趣味としている。
13日午前、ロンドンの北東約110キロにあるレイクンヒース基地から飛び立つ戦闘機を見ていたところ、何かがおかしいことに気付いた。この基地は米空軍が運用しており、欧州の米空軍戦闘航空団で唯一F15を擁する「第48戦闘航空団」の拠点となっている。
シンプソンさんはCNNの取材に、「同機が離陸して私たちのところに来る直前に、後部から大量の炎と火花が出始めた」と振り返る。
シンプソンさんは以前、米ボーイングで航空交通管制手続きを設計する仕事をしていたことがあり、何らかの対応が取られるのか確認しようと、操縦士と基地の間の無線通信を聞いてみた。だが、驚いたことに誰も火花に気付いている様子はなかった。