今年7月、観測史上最も暑い月だった 米海洋大気局
(CNN) 米海洋大気局(NOAA)は13日、今年7月の世界の平均気温は16.73度となり、142年間の観測史上で最も暑い7月だったとのデータを発表した。
7月は通常1年で最も地球が暑くなる。このため先月は、NOAAが1880年に観測を開始して以降の1700カ月で最も暑い月となった。
NOAAのリック・スピンラッド局長は「この場合、1位は最悪の順位だ」と指摘。「7月は通常1年で最も暑い月だが、2021年は例年にも増して暑くなり、観測史上最も暑い7月、最も暑い月となった。気候変動の影響で地球が不穏かつ破滅的な道を歩んでいることを改めて示すものだ」と述べた。
NOAAのデータによると、今年7月の平均気温は16、19、20年の7月に観測された従来の最高記録を0.01度上回った。
今年7月は米西部や東欧、アジアを含む地域で熱波が相次ぎ発生。これ以外にもドイツやベルギー、中国で鉄砲水、北米や欧州で危険な山火事が起きるなど、さまざまな異常気象が見られた。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は今週、人間による地球温暖化は従来の見方よりも早く進行しており、壊滅的な影響を防ぐチャンスは狭まりつつあるとの報告書を発表していた。