1600万年前の琥珀に微小生物クマムシの化石、「一世一代」の発見
ニュージャージー工科大学の生物学助教で論文の筆頭著者を務めたフィル・バーデン氏は、声明の中で化石発見について「まさに一世一代の出来事」と強調。クマムシは太古の地球の至る所に生息していたにもかかわらず、化石がほとんど見つかっていないと説明した。
今回の化石から研究者らは、現代のクマムシには見られない進化上の側面を確認した。これは数百万年の間にクマムシがどのような変化を遂げたのかについて新たな知見が得られることを意味する。
当該の琥珀にはクマムシ以外にもアリ3匹、甲虫1匹、花1輪も閉じ込められていた。クマムシの化石はぼんやりとした小さな点でしかなく、琥珀を調べた研究者らもその存在には数カ月間気が付かなかったという。