オミクロン変異株の派生株、重症化に至らぬ可能性 WHO
同博士は、英国やデンマークでのデータを踏まえ、新型コロナワクチンはBA.1に対して同様、BA.2にも効いていると分析。オミクロン変異株は、ワクチンを2回接種済みの人が感染する「ブレークスルー感染」を数多く引き起こし、発症をもたらすが、追加接種のブースターは防御力を相当な程度増大させるともした。
BA.2やBA.1による発症に対し2~3回のワクチン接種でその効力は約13%から約70%に高まったとも述べた。
博士は、ワクチン接種にオミクロン変異株への感染を撃退する効果はないが、デルタ変異株に対して見られたように重症化を十分阻止し続ける力はあると強調。ワクチン接種が必要不可欠な対策であることに変わりはないと述べた。
新たな変異株の出現を阻むため新型コロナの感染を封じ込むことが依然、必要な課題であると主張。「次の変異株は、変異株であるための条件を備えるためオミクロン株より感染力が強いだろう」とも推測し、「より多くの重症化をもたらすかもしれないし、そうではないかもしれない」と続けた。
新型コロナ対策の制限緩和などを打ち出している国にも触れ、再び事態が悪化した場合、規制措置を元に戻す準備をする必要があるとも勧告した。