巨大ウミガメが民家の庭に迷い込む、救助隊に運ばれ海へ 米フロリダ州

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ウミガメ保護のボランティアが少量の水をかけて冷やしている様子/Sea Turtle Preservation Society/Facebook

ウミガメ保護のボランティアが少量の水をかけて冷やしている様子/Sea Turtle Preservation Society/Facebook

(CNN) 米フロリダ州の海岸に面した民家のパティオに大きなウミガメが迷い込み、地元の保護団体や消防隊が出動して無事に海へ返した。

保護団体のフェイスブックによると、19日朝、同州メルボルンビーチの住宅のパティオに大きなウミガメが迷い込んでいるのを住人が発見し、同団体に助けを求めた。

ウミガメは方向が分からなくなり、パティオから脱出できなくなっていたことから、ブレバード郡の消防救助隊が出動した。

「パティオで何時間も動けなくなっていたカメは、ハーネスで住宅から砂浜を越えて運ばれ、海へ戻って行った」と保護団体は伝えている。

消防救助隊は19日、重いものを運搬する際に使う装備を使用したと説明した。砂浜に降ろされると、カメは自分で歩いて海へ戻って行ったという。

この前日、同州キーウエストでも、孵化(ふか)したばかりのウミガメの赤ちゃんがレストランのデッキに迷い込んで救出されていた。

フロリダ州魚類野生生物委員会は、ウミガメに人が近寄るとおびえたり方向を見失ったりする恐れがあるほか、メスの産卵を妨げたり、孵化した赤ちゃんが海から遠ざかってしまう恐れもあるとして、ウミガメに近寄らないよう海水浴客に呼びかけている。懐中電灯や写真、ビデオなどの光もカメの行動の妨げになるという。

「夏のフロリダの海岸は人とウミガメが砂浜を共有して混雑する」「カメの産卵や孵化は通常、真夜中に行われるが、人が海へ行く途中で産卵中のメスや孵化したばかりの赤ちゃんに出くわす可能性は非常に大きい」。同委員会はウェブサイトでそう注意喚起している。

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