NASAの宇宙船、月に再接近 「アルテミス1」終盤へ

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宇宙船オリオンが撮影した「地球の出」/NASA

宇宙船オリオンが撮影した「地球の出」/NASA

(CNN) 人類の月面再着陸を目指す「アルテミス計画」の第1弾として打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の宇宙船オリオンが米国時間の5日午前、再び月に再接近した。

オリオンはかつてのアポロ着陸地点など月面の写真を撮影し、月の約128.7キロ上空を通過した。月を周回する今回の飛行で2度目の接近だった。

続いてオリオンは約3分半の主力エンジン燃焼を行い、地球に戻る軌道に入った。

オリオンは11月16日、NASAのSLSロケットに搭載して打ち上げられ、宇宙空間で切り離されて月を1周する軌道に入った。28日には月の向こう側の地表から6万4374キロの地点に到達。人が乗ることを想定した宇宙船として、地球から最も遠くまで飛行した記録を塗り替えた。

地球には今月11日に帰還する予定。大気圏突入時は音速の26倍を超す時速3万2187キロの速度で飛行し、外装は2760度以上の高温にさらされる。宇宙飛行士が搭乗する場合も熱シールドで守られる。

今回の計画が成功すれば、NASAは2024年にも打ち上げ予定の「アルテミス2」計画に参加する宇宙飛行士の選抜に入る。アルテミス2の宇宙船は宇宙飛行士を乗せて今回と同じ軌道を飛行するが、月面には着陸しない。

続く「アルテミス3」は、現時点で25年の打ち上げを予定しており、女性と非白人を初めて月に送り込むことを目指している。人類が月に降り立つのは半世紀ぶりとなる。

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