拡大する北方林火災、地球温暖化の「時限爆弾」になる可能性 衛星データ解析で判明
同地はもともと森林火災が発生しやすい地域だが、状況が変わったとパイロットは証言。「昨年は火災がなく、以前は全く燃えたことがなかったサハ共和国北部で、新たな火災が発生している」と話した。
森林火災は大規模化して激しさを増し、これまでそうした大規模火災が起きていなかった場所でも起きるようになっている。論文を執筆した中国・清華大学の研究者はCNNの電子メール取材に対し、気温の上昇に伴って状況は一層悪化するだろうと予想した。
気温が上がれば植生が増え、熱波のために極端な乾燥状態となって、森林火災のリスクは増す。
気候変動と北方林火災の間で、互いに変化を強める「正のフィードバック」が起きていると研究者は言い、「北方地域では熱波や干ばつがさらに頻繁に起きるようになるだろう。21年のような極端な森林火災の頻度や激しさが増し、翻って二酸化炭素の放出が地球温暖化を一層加速させる」と指摘した。
この研究に加わっていない全米オーデュボン協会の専門家は、北方林火災でこれほどの規模の炭素汚染が発生しているという研究結果には驚かなかったとしながらも、「21年の急増はショッキング」だったと語り、二酸化炭素の排出量を激減させる必要があることが、改めて裏付けられたと話している。