「悪魔のような犬」ラルフィー、「完璧な里親」見つかる 米保護団体
(CNN) 譲渡先でトラブルを繰り返して何度も施設に戻され、保護団体が「火を噴く悪魔のような犬」と形容していた保護犬に、4人目の里親が見つかった。
問題の保護犬は、可愛いけれどトラブルメーカーのフレンチブルドッグ「ラルフィー」。保護団体の米ナイアガラSPCAは24日、フェイスブックへの投稿で、里親になりたいという申し込みが700件以上寄せられていたことを明らかにした。
「完璧な里親」に選ばれたのはジェイソンさんという男性で、テネシー州エネルギー局に勤務するプロの犬訓練士。ほかにももう1頭のフレンチブルドッグとダックスフント、ジャーマンシェパードを飼っている。
保護団体は当初、ほかに犬がいない家庭にラルフィーを譲渡したい意向だったが、犬同士の相性の悪さは訓練すれば克服できると判断した。
ラルフィーは過去3回の譲渡がうまくいかずに施設に戻されたことを受け、6週間の訓練を受けていた。
ジェイソンさんを適任と判断したのは、現在飼っている犬のうち2頭も、ラルフィーと同様、過去に噛(か)み癖があったからだという。
ジェイソンさんならラルフィーをうまく訓練して、エネルギーのはけ口を与えてくれると保護団体は期待を寄せ、「彼は犬のために人生をささげている。まさにラルフィーにふさわしい」とした。
ジェイソンさんは新しい家庭にラルフィーがなじんでいく様子をファンに見てもらおうと、フェイスブックとインスタグラムの専用アカウントを開設。一緒に散歩する写真や、ラルフィーがベーグルを頬張る写真などを投稿している。
ナイアガラSPCAは「私たちの小さな、改心した暴れん坊の幸運を祈ります。彼の冒険の話を聞くのが楽しみです」とコメントしている。